バイオフィードバック・トレーニングは、心臓や呼吸の健康だけでなく、心理的な自己調節力、レジリエンスを高める方法です。
目 次
1 HRVは健康・心理・社会性の指標
2 バイオフィードバックの効果
3 HRV呼吸法とは?
4 活用事例
5 トレーニングの特徴
6 バイオフィードバックの実績
7 講師
8 よくある質問
1. HRVは健康・心理・社会性の指標
HRV(心拍変動)は、健康リスクの重要な指標です。
低いHRVは、高血圧、心臓疾患、慢性疼痛、不安、抑うつ、PTSD、過敏性腸症候群(IBS)、喘息と関連していることが研究でわかっています。
さらに日常の感情コントロール、自分の感情の認識、衝動のコントロールが困難になるという精神的な部分とも相関しています。
一方で、HRVを高めると、記憶力、持続的な注意力、状況の把握がより良くなり、ゴールに沿った行動に向かいやすくなると、記憶力やパフォーマンスにも影響が出るのです。
その背景には、HRVが行動や感情のコントロールと関わる脳の中枢部と密接なつながりがあるからです(ハート・ブレイン・コネクション)。
2. バイオフィードバックの効果
バイオフィードバックは、スマホのアプリで、呼吸状態をモニターすることができます。
定期的に行うことで、自分の状態を知り、自己調節する適切な方法がわかります。
バイオフィードバックでコヒーレンス(脳と心臓の調和)を高め、HRVを高めることで健康が増進し、脳の中枢部にポジティブな信号が送られ、感情や行動のコントロールにも役立ちます。
研究によると、バイオフィードバックで、改善できるのは、不安、抑うつ、慢性疼痛、IBS、PTSD、喘息、高血圧、冠状動脈性心臓病、うっ血性心不全、COPDなどの心身の健康、さらに、仕事のパフォーマンス、学業や体力、スポーツやダンスの向上にも役立つことがわかっています。
HRVバイオフィードバックは、生理学的に、そして、心理的に、気分や行動の調節、柔軟性、レジリエンス(回復力)を高めるだけでなく、健康のリスクを減らすトレーニングになります。
3. HRV呼吸法とは?
呼吸法には、さまざまな方法がありますが、HRV呼吸法は、血圧のリズムと呼吸を合わせて、コヒーレンスな状態をつくることで、HRV(心拍変動)を高め、その結果、健康と自己調節力を高めることを目的としています。
リラクセーションしたい、気持ちを切り替えたい、頭をすっきりさせたい、仕事や勉強のパフォーマンスをあげたい、コミュニケーション力を高めたいなど、目的に合わせたいくつかの呼吸法があります。
体に良いのは当然腹式呼吸でしょ、という方が多いのですが、腹式だけではありません。ストレスに強くなったり、パフォーマンスアップには、胸式も取り入れることが効果的です。
胸式呼吸も腹式呼吸もどちらも重要で有効な方法です。
呼吸法の使い方の調節をバイオフィードバックのデータと講師のフィードバックで行っていきます。
4. 活用事例
- 「対人ストレスや緊張に強くなりたい」「気分や感情のコントロールを高めたい」など、自己調節力やレジリエンス(回復力)を高めます。
- 「メタボ 、糖尿病や生活習慣病の予防や改善をしたい」「食生活や依存パターンを克服したい」「お酒を減らしたい、禁煙したい」など、依存や行動パターンを変えて、誘惑に動じないハートをつくります。
- 「パフォーマンスを上げたい」「変化に対応したい」「コミュニケーション力を上げたい」など、集中力、決断力、協調性を高めて、仕事や勉強、活動のパフォーマンスを上げます。
- 「睡眠を改善したい」「細かいことを気にしないようにしたい」など、気持ちの切替えができるようになり、生活リズムを整えるリズムを作ります。
- 「健康度を高めたい」「病気を克服したい」など、HRVを高めて、健康リスクを減らします。
5. トレーニングの特徴
6. エビデンス
HRVバイオフィードバックには、心疾患から、心理的問題、パーフォーマンスアップまでの様々な研究がありますが、ハートマス研究所の26年以上にわたる研究で、11,500名が心身の健康改善度を示した6〜9週間の呼吸トレーニング・プログラムの研究結果です。
焦点化、睡眠、落ちつき、疲労、うつの効果が報告されています。
医療機関、公的機関、学校、企業、人道支援組織などで主に取り入れられています。
7. 講師
TFTセンタージャパン代表。TFTとHRV呼吸法のトレーナー。
不安、ストレス、トラウマ、パニック、うつ、体調不良など様々な症状に対応するタッピング法が書かれており、セルフケアのための入門書です。
8. よくある質問
「参加目的は何でもよいのですか?」
はい。レジリエンスや感情コントロール、環境調整は、どんな目的でも達成するためのモチベーション、継続や変化の大切な土台となります。ですから、目的はそれぞれがみな違っても大丈夫ですし、「つぼと呼吸」を習得したいという理由でももちろん参加できます。
「仕事が忙しいので、できるかどうか・・・」
仕事量はそのままで効率を上げて残業を減らす、時間の使い方や生活の癖、悪循環や環境を変えて、ワークライフバランスを高める一歩です。チャレンジしてみましょう。
「スマホに詳しくないので、アプリを使えるかどうか、不安です。」
英語がわからなくてもカラーや数字でわかるような使いやすいアプリを使用します。設定は非常に簡単ですし、マニュアルもご用意しています。また、トレーニングスタート前に、動画で設定できるサイトをご紹介します。
「マインドフルネスと似ていますか?」
リラクセーションではなく、アクティブでいながら落ちつく呼吸を目指しており、少々異なりますが、マインドフルや瞑想と組み合わせて行うこともできます。このプログラムは、特にポジティブな気分を増やし、コミュニケーション力を上げ、自然のリズムとも共鳴するコヒーレンス呼吸を取り入れています。